【映画】「ティム・バートンのコープスブライド」あらすじとレビュー~死者の花嫁が貫いた真の愛

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ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。

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映画「ティム・バートンのコープスブライド 」を今回は、ご紹介します。

「ティム・バートンのコープスブライド」データ
・公開年:2005年
・公開時間:1時間17分
・監督:ティム・バートン マイク・ジョンソン
・出演(声):ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター, エミリー・ワトソン他

 

このあとネタバレあり!ご注意ください

 

「ティム・バートンのコープスブライド」あらすじ

コープスブライド

成金商人で貴族の名がほしいヴァン・ドート夫妻の息子のヴィクターと没落貴族でお金が欲しいエヴァーグロット夫妻の娘のヴィクトリア。
双方の思惑が一致した両親のもと、二人は結婚することに。
よく知らない相手との結婚に不安を抱えていた二人だったが、結婚式前夜出会って心を通わせていく。
しかし、結婚式のリハーサルで誓いの言葉がうまく言えないヴィクターに牧師があきれて、式は延期になってしまう。

ヴィクトリアにも嫌われたに違いないと落ち込んだヴィクターは森の中へ。誓いの言葉を練習しながら、枝に指輪をはめると、なんとそこに白骨化した花嫁姿の女性が現れる。
花嫁の名はエミリー。生前、結婚相手にだまされて殺されコープスブライド(死体の花嫁)となった彼女は、ヴィクターが自分にプロポーズしてくれたと勘違いし、彼を地下にある死者の世界につれていく。
なんとか、元の世界へ戻ろうと画策するヴィクターだったが……

「ティム・バートンのコープスブライド」レビュー

コープスブライド

ティム・バートン監督のアニメーションですが、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」に比べると、世界観がダークでスリリングでありながらも、どこかシンプルであっさりした風味がある。

おそらく、それはヒロインのコープスブライドことエミリーのおかげだと思います。

気弱だけれど優しい主人公のヴィクター、おとなしいけれど芯の強いところも見せるヴィクトリアもそれぞれよいキャラクター。

けれど、この作品でいっとう魅力的なのはエミリーです。

死体の花嫁という、ある意味怨念を含む恐ろしげな存在の彼女ですが、結婚のお祝いにヴィクターがかわいがっていた犬(白骨化した魂)を贈るなど、その愛情表現は一途だけど知的でこまやか。
愛情深いけれど、粘っこくそれをおしつけない彼女に、大人の女性の魅力を感じました。

そんな彼女がヒロインの恋物語なので、無駄にドラマチックになることなく、ダークファンタジーでありながらさらさらとした雰囲気でお話が進んでいきます。

最初は勘違いで求愛されて困っていたヴィクターも、エミリーと接していくうちに次第に彼女に惹かれていきます。

この映画の名場面として名高いヴィクターとエミリーがピアノを弾くシーンは、本当に素敵。

ピアノの音が、指が動いていくとともに、二人の心が近づいていく。エミリーの白骨化した手がヴィクターの手を握ったとき、二人が心を通わせたことがわかる。
言葉などなくとも、映像の妙によってシンプルに二人の気持ちが観ている人の手に届く、秀逸な場面です。

しかし、二人の間には、やはり生と死の壁が訪れます。

エミリーと心を通わせながらも、ヴィクトリアを想うヴィクター。しかし、彼女が別の男と結婚をすると聞かされます。
そして、エミリーは二人が結婚するには、ヴィクターを死者にする、つまり殺さなくてはいけないと知らされます。

そんなことを頼めるわけない…と落胆するエミリー。それを見たヴィクターは、死者となってエミリーと結婚することを決意します。

立派な結婚式を行おうと地上へ向かう二人。
しかし、そこで、エミリーは、婚礼を見守るヴィクトリアの姿を見て気がつきます。
そこにいるのは、かつて結婚の夢を奪われた自分と同じ姿だと。

そう、やはり、エミリーは聡明な女性だった。
彼女は、愛しいヴィクターのために最善の決断、彼をヴィクトリアに返すことを決めるのです。

その後、ヴィクターに襲い掛かる悪漢から守った彼女は、無数の蝶となって輝き、消えていきます。

この、エミリーが迎えたラストが、ハッピーなのかそうなのかは、意見が分かれるところかもしれません。

でも、彼女はきっと後悔していないと思う。だって、心から誰かを愛し、その真の愛を守り抜いたのだから。

「ティム・バートンのコープスブライド」おすすめ度……90点

アニメーションですが、お子さんには、ちょっと話が難しいかもしれません。

ヒロインのエミリーの魅力も、ぱっと見はちょっとわかりづらい。

ただ、よく見るとたまらなく魅力的。

つまりはそういう作品かなと思います。

一見、ダークで辛口だけど、きちんとよく見るとそこに微細な愛情があちこちにちりばめられた優しい世界が隠れている。

だから、見るときは、ほんとよーく見たほうがいいと思います。

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田下愛

フリーライター 得意なのはオタクコンテンツとクラシック音楽。「ねとらぼエンタ」「シネマズby松竹」など、多数のメディアで執筆中。ときおりビジネス系のお仕事もしています。 執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。