【第九への道】ベートーヴェンに屈してたまるか

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ベートーヴェン

演奏会終わって、すぐに次の演奏会が始まるのがうちとこのオーケストラです。

今年の冬の演奏会は、ついにベートーヴェンの第九をやることになりました。

私個人は、第九を引くのは実質的には2度目。

なんだけどねえ。

正直、第九の難しさは、前回やったときに嫌というほど思い知った。
あちこちで、一番難しい交響曲っていわれているけれど、本当にその通りだと思う。
これ…全部、きちんと弾けるようになる日が来るんだろうかって、思ってる。

ただ、それでもオーケストラをやっている人間だったら、この曲をやらないで死ぬわけにはいかない。そういう曲でもある。

なので、やれる機会があるというのは、もしかしたら、幸運なのかもしれないけど。

けどねえ。

私、たぶん、この第九をやったことで、ベートーヴェンを決定的に嫌いになった気がします。

もともと、べーさんの曲を演奏してると、曲の節々から権力的な嫌な男の魂はめっさ感じるんだけど、特にこの第九。
正直、「2ndvnに悪意がお前、あっただろう」と、本気で思ってます。

「ふん、これ、弾けまい。弾けるものなら弾いてみろ」っていう
いやったらしい顔した男の顔がはっきり見えますもの。

決して、曲そのものを嫌いなわけではないんです。
4楽章のあの有名な旋律は、やっぱりすばらしい。勇気をくれる旋律だと思う。

でもね、ベートーヴェンは嫌いです。曲から感じる人間性がほんと嫌いです。

かといって、「弾けまい」というやったらしいベートーヴェンに屈するのは非常にしゃくなので、練習しています。

すごく素晴らしく完璧にはできないかもしれない。
でも、努力は絶対に裏切らない。
地道に続けていけば、完璧にはできなくても、でも絶対何かつかめるものはある。

弾けないところは、とにかくゆっくりさらっていくしかないなあ。

ちくしょう、今に見てろよ。ベートーヴェン。負けないからな。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。