昭和特撮の決定版『電子戦隊デンジマン』!ヒーローを超える悪のカリスマ・ヘドリアン女王の魅力

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ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。

でんっじまん、でんじまん♪ でんっじまん でんじまん♪

久々に、特撮ネタです。

「電子戦隊デンジマン」です。

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「電子戦隊デンジマン」は昭和特撮の決定版

私、個人的な好みでいえば、前作の「バトルフィーバー」のほうが好きなのですが、「デンジマン」もとても魅力的だと思っています。

なんせ、デンジマン、「ザ・昭和の戦隊もの決定版」という感じの作品。
この作品こそが、現在にいたるまでの戦隊シリーズの基礎になったと思うのです。

黒いゴーグルのマスク。民間人が突然戦士になる設定。巨大ロボット。そして、悪の組織の中の複雑なドラマ。
このあたりの戦隊モノにおけるお約束は、すべてこの作品で確立されたといってもいい。
たぶん、この作品から、東映のスーパー戦隊シリーズはいわゆる「スーパー戦隊」になったのです。

「デンジマン」の永遠のカリスマ・ヘドリアン女王様

「デンジマン」には、ほかの作品にはない唯一の無二の最強女ボスが登場します。
この作品の魅力は、なんといっても悪の組織・ベーダー一族のヘドリアン女王様です。

特撮界稀代の名女優・曽我町子さん演じるヘドリアン女王は、戦隊もの初の女性ボスにして、戦隊ものの歴史に残る最高の女ボス。

あまりに魅力的すぎたので、彼女は、この「デンジマン」だけに骨を埋めることなく、次の「太陽戦隊サンバルカン」でもよみがえってレギュラーになるという異例の続投をしています。

地球をヘドロの世界にしようとするこの女王様は、美しいものが大嫌い。
(そのわりには、「自分が世界で一番美しい」と思っているところが、矛盾してね?とは思うのだが)

しかし、ヘドリアン女王はただの悪ではありません。

女王様らしいわがままなところがある一方、彼女は非常に部下思い。デンジマンにやられてしまった怪物たちを「つらかったろう、苦しかったろう」と、弔う深い愛情の持ち主です。

そんな彼女だからこそ、司令官・ヘドラー将軍をはじめとする部下たちも、彼女を心から慕っていて、ベーダー一族は悪の組織ですが、非常に結束が強い、いいチーム。一人、カリスマがいるとやはり違うものなのだなあと、子供向け番組ながら感心するばかりなのです。

そして、悪の恐ろしさがありながらも、どこかお茶目であいきょうがあって憎めない彼女。悪の大ボスでありながら、間違いなくテレビの向こうの視聴者を虜にしました。

「デンジマン」を特撮の歴史に残る名作にしたのは、間違いなくこの唯一無二のカリスマ・ヘドリアン女王様です。

「デンジマン」キャラクター対決は…悪の勝ち?

「デンジマン」は、女性戦士が、海外の血が混じってる感がない初めての作品。

ピンク・桃井あきら役の小泉あきらさん、はじめて見たとき、めちゃくちゃきれいな女性だと思いました。それまでのプロフェッショナルでタフな女戦士たちとはあきらかに違う。美人でテニスやピアノが上手な、いわゆるマドンナタイプ。

「バトルフィーバー」から続投の大葉健二さんは、独自のかっこよくてコミカルなヒーローをここで確立。この作品ではコメディリリーフを一手に引き受けて、好物のあんぱん片手に大活躍。男の戦士では、デンジブルー・青梅大五郎がいっとう好きです。

しかしねえ。

やはり、この作品は、圧倒的に悪の組織がいい。

今、大人になって見返してみると、この作品の中で一番かっこいい男子は、正義のほうではなく、むしろベーダー一族のヘドラー将軍だと思いました。悪の戦闘服着ているところもいいけれど、人間になったときのダンディーさったらないし。

2人の女スパイのケラー&ミラーも美しい。特にケラーおねえさまの立ち姿はなんともいえない色気あるたたずまいです。

というわけで、今、「デンジマン」楽しいです。

ヘドリアン女王様をはじめベーダー一族の活躍を楽しみにしています。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
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