【特撮魂】むやみに健康的な人たちが戦う『大戦隊ゴーグルⅤ』

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特撮魂

ごきげんよう、ライターの愛です。
さて、YouTubeで「ジャッカー」と「サンバルカン」が終わってしまいましたが、
そのつぎの週、もちろん、東映さんは新しい作品をお届けしてくれました。
先週から配信がスタートしたのが、「大戦隊ゴーグルⅤ」

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これは、リアルでも、「サンバルカン」の後番組だったので、まあ自然な流れですね。
というわけで、とりあえず見てみて、思った感想は以下につきます。

はい、もうこれだね。これしかないね。

「ゴーグルⅤ」は戦士が健康的なおにいさんとおねえさんになった作品

この「ゴーグルⅤ」はよくも悪くも戦隊もののターニングポイントになった作品です。

たぶん、この「ゴーグルⅤ」は、作品を子供たちに身近に感じさせる作風を
だいぶ意識して作ったと思われます。

それまでの戦隊ものは、「デンジマン」は別にして、
士官とか警察とか、改造されたサイボーグとか、
変身する人にも、わりと戦闘慣れしたプロフェッショナルな雰囲気があったのですが、
「ゴーグルⅤ」は、その雰囲気を一新。

5人の戦士は、みんな民間人です。
彼等がおもてむき働く場所が後楽園遊園地だったり、
司令部に「コンピューターボーイズ&ガールズ」(略してコンボイ)なる子供たちがいて、
戦士のサポートをしていたりと、まあ、健康的な雰囲気が満載です。

ええ、個人的には、こういう雰囲気はあまり好きではない。
「ゴーグルⅤ」以前の戦士たちは、あくまでも大人の男女でプロフェッショナルな戦士で、大人のドラマもそれなりにあって、そこが好きだったので。

「ゴーグルⅤ」は、みんなそろって、子供たちのいいおにいさんとおねえさんという感じになり、
結果、没個性的になってしまったなという感じがしてしまうのです。

とはいえ、次の項目で触れますが、思わぬキャラが確立した人もいました。

女戦士のアイドル化が一気に進んだ作品

「ゴーグルⅤ」といえば、ゴーグルピンク・桃園ミキ。
戦隊シリーズきっての美女と誉れ高い女戦士ですね。
それまでの戦隊の女戦士は、プロフェッショナルでシリアス、かつグラマラスな人が
ほとんどだったんですが、この作品の紅一点・ゴーグル・ピンク・桃園ミキは、新体操の選手で、優しいおねえさん。
というか、このミキさん、それまでの女戦士に比べて、まじ可憐さと清楚さが半端ないです。
 きゃしゃな体つきに清楚なルックス。
それまでの女戦士たちにあった気の強さとか男勝りみたいなとこが、全然ない、
ほんとに女の子らしい、女子です。
当時は、えらく人気を集めたらしいですね。

そして、彼女が人気を博したことによって、以降の女戦士がよくもわるくも普通の女の子らしくなった。
その結果、現役アイドルが女戦士役をつとめたりして、数々のかわいいヒロインが登場したのも確かなんだけど、
一方で、女戦士を演じる女優に必ずしもアクションが必須でなくなり、ゴレンジャーのペギーさんとかジャッカーのカレンさんみたいなセクシーでタフな女戦士がすたれていってしまったのは、なんとも寂しい。

突っ込みどころが1話から多々ありました

さて、私は特撮にツッコミを入れるのが好きなやつですが、
「ゴーグルⅤ」。第1話から、突っ込みどころが多々ありました。
まずは、あれだ。

*戦士になるのを承諾するのはやっ!

いきなり、コンボイのガキんちょたちに「ゴーグルⅤ」になってください」とわけわからないこと言われて、
基地にさらわれたあと、すぐに「ようし、やってやるか」はないだろうよ。
他の戦隊では、色々と、戦うのに葛藤している人たちもいるのに、
この人たちは、いささか単純すぎるのではないでしょうか。

*戦闘シーンがどうにも戦っているように見えない。

新体操が戦士たちの技に投入された作品として、ゴーグルⅤは有名です。
しかしだね。
戦隊もののお約束シーン、雑魚キャラたちとの戦うシーン、
こんぼうやらリボンやらフラフープやらを武器に戦っているゴーグルⅤ
新体操して雑魚と遊んでるようにしか見えません。
全然、強そうじゃないです。

あと、戦隊の必殺技で、怪人を倒す→巨大化の流れなんですが、
ゴーグルⅤでは、必殺技で倒す
(ちなみに、ここで必殺技では、ソード使ってます。なので、武器らしい武器を持ってるなら、最初から、そっち使えよと思いました)
→巨大ロボットがあらわれる。
→巨大ロボットが怪人を蘇生させる→怪人がロボットを動かす
という流れになっています。
なんだけど、この流れを見ていて、私はどうにもやもやしました。
怪人、生き返らす設定にしてしまったら、そもそも、必殺技でやっつけることが無駄じゃね?と。

最初にまず巨大ロボットおびきよせといて、
まとめて一気にやっつけたほうがよくね?とかね。

*子供に世界平和をゆだねるのは、いかがなものか。

第2話で戦隊の司令官の本郷博士は旅立って行ってしまいます。
ゴーグルⅤのサポートは、実質コンボイにゆだねられたことになる。


ここで、もちろん、突っ込んだよ。

遊び盛りのガキんちょに、戦隊の司令塔をさせるなんて、労働法的にどうなんだよ。

いい大人が年端もいかない子供たちに、世界平和を守ることを おしつけんじゃないよ。

いや、わかるけどさ。
視聴者の子供たちに身近な戦隊にしたかったんだろうさ。
でもなあ。

*まとめ~とりあえず、見るけど、たぶん突っ込むね。

もちろん、この作品。突っ込みどころだけじゃないですよ。
ゴーグルブラック役で、「ジャスピオン」のマッドギャラン役などで知られる
特撮の名脇役・春田純一さんは、さすがの安定した演技とアクションクオリティ。
そして、ピンク役の大川めぐみさんは、めちゃくちゃかわいい。

というわけで、とりあえず見ています。

ただ、私の好みからすると、どうにも健康的すぎる作品なので、
たぶん、これからいろいろ絶対つっこむだろうな。
うん、間違いなくつっこむな。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。

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