ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
12月8日(日)、所属するオーケストラの演奏会、無事に終了しました。
オーケストラのFacebookページから。
今回は
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲
リスト/交響詩「前奏曲」
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
アンコール:J.シュトラウスII世/ワルツ「美しく青きドナウ」
というプログラム。
正直、疲れました。
全部、陽タイプというか、明るく盛り上がる曲ばかりだったので、テンション上げてかないといけないし、黒い音符が多くて手もめちゃくちゃ動かした。
(エロイカは、すごく暗くなるところがあるんですが、それでも手はすんごい動かさないといけなくて…だから、ベートーヴェンて嫌です)
個人的には、本番の舞台で、今やれることをちゃんとできたと手応えもあり、とても満足しています。
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ベートーヴェンの「英雄」を演奏するのは10ウン年ぶり。
以前やったとき、もういやってほど、本当に死ぬほどさらったんですよ。
ところが、久しぶりにやるってなった今回、曲の全貌を私は全然覚えてなくて、まずいなあ、以前やったこと忘れちゃったのかなあってちょっと焦ってました。
でも、練習をはじめたら、そんなのは本当に杞憂で。
弾き出したら、すぐに思い出しました。というより、身体に楽譜がしっかりしみついていることを実感して、人間てすごいなあと我ながら思いましたね。
以前、いっぱい練習したことは全然無駄になってなくて、ちゃんと自分の中に根付いてて。
その貯金があったおかげで、以前よりもずいぶん余裕を持って「英雄」に取り組むことができたし、以前よりも自分なりに熟練した演奏ができたと思っています。
今回、リストの交響詩「前奏曲(レプレリュード)」も演奏しました。
リストって、オーケストラではなかなか取り組みづらい作曲家で、私は今回初めて本格的に演奏したのですが、今まで「技巧派の気取り屋」のイメージで勝手に喰わず嫌いをしていたリストを、レプレやったおかげで、ちょっと好きになりました。
レプレ、古典派からロマン派への流れの中の美しさと秩序がしっかりある曲で、やっていてとても楽しかったです。
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アンコールの「美しく青きドナウ」。
私が首席をつとめる2ndヴァイオリンはほぼワルツの後打ちしかしてないんですが、ステリハのときのマエストロ(指揮者の先生)からツッコミが入りました。
リズムだけで楽しくないのも、他のパートいいなって思うのもよーくわかるけど、でも、もっと楽しそうに弾きましょうと。
うん、ぶっちゃけちょっとつまんないと思ってたのはありました。だって、実際つまんないし。
でも、マエストロのおっしゃることもよくわかった。
だから、本番後のアンコールでは、思いきりノリノリでリズム打ちをさせていただきました。
そしたら、実際楽しかったんですよ。だから、つまんないからって腐っちゃいけないなとちょっと反省しました。
所属オケで2ndヴァイオリンの首席をやらせていただいて、それなりになります。
正直、1stを弾きたいと思うときもないわけではないです。そりゃありますよ。やっぱり。
でも、それなりに2ndを長くやってきて、このパートをしっかりつとめることへの責任感や誇りみたいなものも、自分の中に育ってきていて。
特に毎年冬にお世話になるマエストロは、ご自身がヴィオラ奏者だからか、いつも2ndヴァイオリンやヴィオラが大切なところ、しっかりやるべきところを必ずしっかりご指導くださる。
私はそれがいつも本当にうれしくて、やる気をもらえていた。そして、今回もいろいろとそういうご指導をいただいたので、がんばらなきゃ、できるかぎり責任をはたさなきゃって思いました。
いろいろあるけれど、このパートを続けてきたことは、私の誇りになっています。
実際、うまいと思ってもらえるオケって、旋律が目立つオケじゃなくて、むしろ内声部がしっかりしているオケのほうだと思うしね。
次回もまたがんばろう。
団員のみなさん、演奏会お疲れさまでした。
賛助いただいた方々、お世話になりました。
そして、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。