「麒麟がくる」休止を前にして、今感じている感想あれこれ

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麒麟がくる

ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。

大河「麒麟がくる」いよいよ、桶狭間の戦いということで、盛り上がってきましたね!

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我が家では、毎年のように大河をあきらめず年間通してみる父親に付き合って、毎週、家族そろって見ております。

ただね。いや、面白いんだけどね。

見ていてどうにも「いいのか?」と思う部分があるのも否めないです。

明智十兵衛光秀が主役に見えないときが多い

この何か月かずっと見ていて思うのが、申し訳ないんですが、「主役、光秀じゃなくね?」ってこと。

物語を見ていると、特に彼がいなくても、ことが進んでいくというか。

齋藤道三と嫡男の争いとか、織田信長まわりの話とか、光秀は基本深くかかわっていないので、なんか、どこか傍観者的な感じが抜けず、本筋ドラマが本来の主役である十兵衛を中心に進んでいない。

十兵衛は当事者にならずに、自分のサイドで起きている歴史のうねりを傍観しながら一緒に走っていってる、そんな立ち位置に見えます。

そして、また、齋藤道三を演じた本木雅弘さんや目下織田信長を熱演中の染谷将太さんが、非常に素晴らしい演技を見せているものだから、どうにも十兵衛の存在が薄くなってしまっているというか。

十兵衛役の長谷川博己さんもすごくいい役者さんなんですけどね。

登場人物の年齢設定が、ときどきわからなくなる

何年か前、岡田准一さんが黒田官兵衛を演じた「軍師官兵衛」で、織田信長を江口洋介さん、徳川家康を寺尾聡さんが演じていました。

家康が初登場したとき、確か信長よりも年下なはずなのに、信長よりもはるかにお年を召されて、というか達観したおじいさんだったのを見て、どうにももやっとしたのをよく覚えています。

そして、今回の「麒麟がくる」も、次々登場するお侍さんたちの年齢設定がいまいち、よくわからないのですよ。

まず、主役の明智十兵衛に対して、信長がだいぶ年下に見えます。

演じている長谷川さんが40代で、染谷さんが20代だから、そもそも実年齢が離れてるから、当たり前っちゃそうなんですが、歴史的には信長と光秀がそこまで年齢離れてたとは考えにくいので、そのあたりで見てて混乱してしまう。光秀と信長の年齢差がどれくらいなのか、はっきりつかめません。

それでも、十兵衛と信長はまだいいとして、4月に登場したのちの秀吉こと藤吉郎。

年表で見ると、信長よりも若いはずなんです。

しかし、演じている佐々木蔵之介さん、そもそもすでに50代。

まだ、信長に仕える前の藤吉郎、一生懸命若く化けようとされてるんだとは思いますが、どう見てもどう転んでも信長より年下にはとても見えません。

なお、これを書いている5月31日、風間俊介さんが演じる松平元康(後の徳川家康)が出てきて、家康については信長より年下であることがはっきりしているのですが、30代の風間さんがわりと上手に化けてて、あれは一応信長より年下で通せる気がしました。

ただ、結局のとこ、光秀、信長、秀吉、家康の4人が並んだときに、同世代にはとても見えないと思うんですよね。

ドラマの展開次第では、この4人が一同にかいする可能性もあると思うんですが、そうなったときどんな絵面になるんだろうって、ちょっとドキドキしてしまいますね。

「麒麟がくる」役者さんたちの演技は素晴らしいです

「麒麟がくる」毎週、見ていて、どうにも気になることがあったので、書いてしまいました。

ただ、そんなちょっともやっとするところもありつつ、基本的には毎週楽しんでいます。

何より、出てきてる役者さんがうまい方が多いので、気持ちいいですね。

主役の長谷川さんもいいし、齋藤道三役の本木雅弘さんも、出てきたときは正直、「齋藤道三があんなに端正でかっこいいわけないじゃん」とは思いましたが、計算高くてけちで、でも肝の据わった道三を堂々と演じていて見事でした。

しかし、今のところ、私の中でナンバーワンはなんといっても信長役の染谷将太さん。

最初、染谷さんが信長って聞いたときは、若いし、いわゆる信長らしいイメージが全然ないだけに、なんで?と思いましたし、初登場したときも「信長小さっ!」って思わず言っちゃいましたよ。

だけど、回をかさねるごとに、キラキラした魅力的な信長にすごく引きつけられています。

親から愛されたくて、そのためにちょっと心が歪んでしまったようなところがあり、ときどきすえ恐ろしいことを平気でやってのけるあやうさと恐ろしさを秘めた信長。

でも、その一方で、やんちゃで人懐こくて茶目っ気があって、そして、聡明。他の人とは違うエネルギーとスケールがある信長。

彼がこれから歴史を変えていくんだなというのが、なんだか実感できるし、美濃にいたころは十兵衛をちょっと好きだったっぽい帰蝶さんが、嫁いでからはもうしっかり信長のことを好きになっている、その気持ちもよくわかるのです。

この今までにない魅力的な信長で、すっかり染谷将太さんのファンになってしまいました。

信長が、これからどんなふうに戦ってカリスマになっていくかが、すごく楽しみです。

「麒麟がくる」、6月に入ったら、しばらく放映が休止してしまうようですが、再開を心待ちにしたいと思います。

ときにテーマを、ヴァイオリンで弾いてみたりなんかしてます。よかったら、どうぞ。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。