ライターの田下愛(たおり あい)です。
私の名字は「田下(たおり)」という珍しいもの。生まれてからこのかたうちの本家以外で同じ名字の方に出逢ったことがありません。
この珍しい名字のために、実は困っていることがあります。
何かというと、「田下」を「田中」「田上」だと勘違いする方が割と多い件です。
名字は「田下」なのに、「田中」「田上」だと本当によく勘違いされる
「田下(たおり」という珍しい名字。この名字のせいで長らく悩んできたのは、「たおり」と初見で読める人がまずいないこと。小学校のクラス替えのたびに最初の出席取りで「たしたさん」といわれて、クラスメイトに笑われてだいぶトラウマになりました。
とはいえ、この字並びで「たおり」と思う人はまずいないでしょう。それがよくわかってるので、読み間違いに関しては、大人になった今、もう仕方ないと割りきっています。
しかし、読み間違いではなく、字面の間違いとなると話は別です。
これまでに、結構な頻度で名字を「田中」「田上」などと、間違えられてきました。
おそらく、間違えた方は「田下」という名字があることを知らず、頭の中にそういう並びがインプットされていないので、「田下」と見ても、よくある「田中」などのほうで脳に認識してしまわれたのかなと思います。なので、仕方ないところも多少あるとは思います。認識しづらい名字なのは本当申し訳ないです。
ただ、その一方、私、自分の名前を「田中」「田上」だと名乗ったことなど一度もなく、いつでもどこでも「田下」と名乗っていて、「田下」は「田中」に見えるものでも読めるものでも基本的にはないと思うので、こちらの間違いに関しては正直割り切れないときもあります。
仕方ないと割り切ろうとしても、正直これは少しきつくて、間違えられること、そして場合によっては訂正しないといけないと思うこと、どっちも正直消耗するんですよね。
「田下」の名字になったのは、織田信長とご先祖様のせい
今回は、私の「田下」という名字の由来についても、せっかくだからお話しますね。
私の父の実家、つまり田下の本家は、岐阜県のけっこう長く代々続いているお寺さんなんですが、もともとの名字は「田織(たおり)」でした。
しかし、戦国時代になって、岐阜城を拠点に天下統一を目指した織田信長が仏教弾圧を行った際、ご先祖様は信長に反抗する「織田を下せ」という意味を込めて、名前を「田下(たおり)」に改めたのだそうです。
この逸話自体はなかなか興味深いもので、面白い歴史のある家系に生まれたことは感謝しております。なので、名字自体も困ることはあるけれど、なかなかないということで気に入ってはいるんです。
私は田中じゃなく「田下」です。
なかなか見ることがない名字なので、まさかこんな名字があると思わず、「田中」や「田上」だと思ってしまう。それはわかりますし、間違えた方をことさら責めるつもりもありません。
ただ、ここ数年、ネットで絡む方に名字を「田中」や「田上」だと勘違いされることがよくありまして、ちょっと困っておりました。
ネットでのちょっとしたやりとりするだけの中で、いちいち「名前間違ってます」と訂正するのはどうなんだろう…って、正直悩んじゃうんですよ。訂正するべきなのかもしれないけど、ネットの些細なやりとりをしただけの方に気を使わせたら悪いなと思ったり、何度も訂正することで私自身が消耗しかねないなと思ったり…ここ数年、そこそこそれで困ってきました。
なので、やはり一度、きちんと主張しとこうと思って、今回の記事を書きました。
私の名前は「田下」です。「田中」でも「田上」でもないです。
珍しい名字なので覚えづらいだろうなとは思います。でも、字面を見たら明らかに違うので、まずちゃんと見ていただいて、そして正しい名字で呼びかけてもらえたらうれしいです。
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