ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、第3話の感想になります。
前回のエピソードはこちら
「鎌倉殿の13人」第3話「挙兵は慎重に」感想(※ネタバレあり)
今回はタイトルの通りですね。頼朝が慎重に慎重になりつつも、ついに挙兵を決意するまでのお話。
しかし、三谷さんはさすがです。やってくれました。
放映前、声優の木村昴さんが演じるということで話題になってた以仁王。
木村さんが演じて、どんな役割を果たすんだろう、見せ場はあるのかな?とかちょっと期待してみてたんですが…
以仁王、出番賞味何分だよ?って感じで、すぐに反乱に失敗して死んじゃいましたね。
しかし、思い返してみれば、三谷さんの前の大河「真田丸」は、そんなんばっかだった。歴史上名が知られているキャラや、著名な役者さんが演じているキャラがちょっと出てきただけであっさり死んじゃったり、ナレーション死したりの連続。三谷さんの大河はそういう作りだってのを忘れてた自分が甘かったなと反省しきりでした。
今回、平家に反旗を翻した以仁王の令旨を携えた源行家が頼朝のもとへやってきます。だけど、ここでも頼朝は結局動きませんでした。つまりは、負け戦には絶対加わりたくなかったんでしょうね。このあたり、よくいえば慎重。悪く言えば、政子が言ってたように「意気地なし」というか。
結局以仁王の反乱は失敗。ただ、その後、頼朝挙兵のためのお膳立てがどんどん整っていきます。
決め手になったのは3000の兵が集められるという義時の算段。そして、頼朝の枕元にも表れた後白河法皇の密書。
法皇様から直々にお願いされたし、兵も十分に集められる。ここまで整ってようやく頼朝は挙兵を決意します。
正直、こいつ、ここまで周りにやってもらわないと何もできないのかよ?という印象を受けました。法皇様の命令という大義名分がなきゃたぶん動かなかったんだろうし、何より、兵士がどれくらい集まるかという現実的な戦略に頭を巡らせて動いたのは、他でもない義時だったし。
おそらく、これから、平家討伐が本格的に始まるのでしょう。でも、この先も頼朝はなんだかんだ理由付けて日和ったり動かなかったりするんじゃないでしょうか。それで、結局義時や三浦義村がなんやかんやとりまとめる。そんな展開になりそうな気がしてなりません。
あと、もう一つ気になっているのが、頼朝をめぐる女性たち。
前回、頼朝への想いを断ち切る努力をするといった八重ですが、酷なことに彼女の家は政子と頼朝が夫婦として暮らしている北条家のすぐ近く。北条家の方を見つめている彼女はまだ少なからず未練があるようです。
そして、そんな八重に笑顔で手をふる政子、だいぶいい性格してんなと思いましたね。逆に考えれば、あれくらいいけしゃあしゃあとできる強さがないと、武家の大将の奥さんはつとまらないってことかしら。
八重さんはまだ次回も出てくるようなので、政子や頼朝との間でまだ何かありそうでちょっと心配です。
あわせて読みたい
電子書籍発売中です!
「やさしすぎるクラシック音楽入門~たった1時間で大人の教養が身につく!~」