ネットで傷つくことがなかったわけじゃない

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ネット社会になりかけた頃から、仕事やらブログやらで自分の言葉を発信してきた。

炎上は嫌いだし、自分の言葉で誰かを傷つけたくない、不快にさせたくないという思いは昔から人一倍あった。だから、仕事でも個人的な発信でも言葉には極力配慮してきたつもりではある。

でも、それでも、ときにネットで批判されたり心無い言葉を浴びせられたこともあった。

個人ブログで「こんな馬鹿なこと書いてる人がいるなんて驚いた」みたいにいわれたこともあれば、仕事で書いた記事に対する筋違いの批判的な書き込みをうっかり見てしまったことも。

こういう仕事をしている以上、たまにはそういうこともある。それは覚悟している。でもそれらを見て何も思わないほど鈍感でもない。見たときはやっぱり気持ちがドーンと落ちて、立ち直るのにしばし時間がかかった。

私、そんなつもりで書いたんじゃないのに。できるなら批判した相手に弁解したい…そんな衝動にかられてやるせなくて、発信するのが怖くなる瞬間もあった。

でも、結局、今日に至るまで私は発信を続けている。

そんなたいそうな志があるわけじゃない。そうして生きるしかできないからだ。

言葉を生業にしてライターとして一生生きていく。もうとっくの昔にそれは決めているのだ。

現代においてネットに自身の書いた活字をのせないわけにはいかないだろう。だから、そこで批判が来るのも受けとめないといけない。実際、2年前に電子書籍を出版したときだって、つまらないとかカスだとかレビューで書かれる場合だってあるかもしれないんだ、でも私は本を出したいんだって、すごい覚悟した。(ありがたいことに、今のところ恐ろしく叩かれたりはしていないけれど)

ネットで傷つくことがなかったわけじゃないし、傷つくのはつらい。でも傷つく覚悟はとうにできてる。

相当強いパンチ喰らったとき、自分がどうなるかは正直わからないけど、でも、私はこれで生きるしかないのだから。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。