ごきげんよう、ライターの愛です。
土曜日の夜、所属しているオーケストラの練習がありました。
この日は、シューマンの2番の合奏。
まだ、曲に慣れてないので、いろいろとつまづいてますが…ちょっとだけ楽しくなってきました。
シューマンの交響曲第2番、思ったより、私、好きかも。
洗練されているシューマン
正直、最初の印象はあまりよくなかったです。
まず、ハ長調の曲ってのがちょっと…って思ってた。
ハ長調の曲ってどうにも健康的すぎる気がして、なじめない感じがこれまであったんです。(例をあげると、モーツァルトのジュピターとかシューベルトのグレートとか)
ただ、そこはやっぱりシューマン。
ロマン派の中でも、特に洗練されてなおかつロマンティックな曲を作るこの人だけに、ハ長調といっても、なんというかどこかスマートに仕上がっています。
ベートーヴェンのようにおしつけがましくもないし、シューベルトやブラームスのように迷って人を振り回してもいない。交響曲だからって、無駄に大風呂敷を広げすぎず、大きい曲ではあるのだけど、どこかすっきりしている。
このあたりが、さすがシューマンと思うわけです。そう、この人に関しては、このスマートなところが好き。
音楽が上を向いているシューマン
前回の本番のメインはブラームスの交響曲第3番でした。
この曲は私、本当に大好きで大好きで、今でもほんと大好きでたまりません。
だけど、練習していたとき、つらいなと思うこともありました。
ブラームスって、「陰」と「陽」でいうと、基本的には「陰」の人な気がするんです
とても才能に恵まれていたとは思うのですが、曲を弾いてみると、ブラームスはあちこちで迷って後ろ向きになっているのがわかるんです。
フレーズがかくっかくっと立ち止まったり、急に落ちたりとか。
その後ろ向きな部分も含めて、ブラームスが私は一番好きな作曲家ではあるのですが、でも、後ろ向きな人に振り回されるのは、正直疲れるときがあります。
シューマンの交響曲第2番は、そういうかくかくっとした後ろ向きな感じはありません。
ハ長調ですし、曲が全体的に上向き。暗い部分もありますが、全体的には明るい気持ちで弾ける感じ。
どっちがすきかといわれれば、ブラームスの3番のほうが圧倒的に好きではあるのですが、前回は、ブラ3の後ろ向き加減に正直疲れたので、今、シューマンの2番の明るさにちょっと救われています。
今は、まだ曲を理解することをしないといけない時期。
決して簡単な曲ではないので、ものにするには時間がかかるとは思うのですが、向き合ってみたら、思ったよりは好きになれそうでほっとしております。
まだまだ、練習練習ですなあ。
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