ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
さて、今月、とてもうれしいことに私「七ブ侍」にお声をかけていただきまして、「季イチ侍」として、本日、10月11日(日)の日曜更新を担当させていただくことになりました。
秋といえば芸術の秋!クラシックを聴こうぜ
今シーズンの七ブ侍の参加型企画のお題は「秋にまつわる話」
秋といえば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、運動の秋…とあり、何について書こうか迷ったのですが、せっかくなので、私ならではのお話にしようと思いまして、
「芸術の秋」=秋に聴きたいクラシックの名曲を紹介したいと思います。
私が秋にぴったりだと思っているクラシック曲。
それはブラームス作曲の「交響曲第2番ニ長調」です。
ブラームスの交響曲第2番は、心地よくリラックスして聞ける作品
ベートーヴェンの後継者といわれる、ドイツ音楽の守護神・ヨハネス・ブラームスは、その生涯で4曲の交響曲を作曲しています。
最初の交響曲、第1番は完成させるのに約20年を費やしたブラームス。
この長い年月は、偉大なる先駆者・ベートーヴェンの後に交響曲を書くというとても大きなプレッシャーによるものだったのではと、想像します。
ところがです。
ブラームスは、次の交響曲・2番を、なんとたった4ヶ月で書き上げています。
20年かかったけど、とにかく交響曲を1つ書いてほっとして、それだけに、1番を書くときほどの気負いなく取り組んだ結果ではないかと、こちらも勝手に想像。
実際、ブラームスの交響曲第2番は、とても美しく、そして、なにより、とても楽~に聴くことができる交響曲。
クラシックの作品の中には、
「すごい曲なんだぞ」
「格調高いクラシック様だぞ」
「ここが盛り上がりだから、聴いてるほうも盛り上がりなさいよ」
って感じで、がしがし押しつけてくるような曲もあります。
けれど、ブラームスの交響曲第2番は、そのようなことがまったくありません。
1楽章の最初、低弦(チェロとコントラバス)からはじまるんですが、もうその入り方じたいが、とてもさりげない。
すっと自然に気負いなく始まっています。
このさりげなさは、作品の全4楽章を通して変わりません。
もちろん、盛り上がったり、交響曲ならではのスケールの大きな展開もあるんですが、でもそれが決して押しつけがましくない。
やわらかい美しいメロディのまま、最後までとても楽に聴くことができます。
ほんと、作ったブラームス本人も、あまり迷わず楽しく書いたんじゃないかしら?
私はヴァイオリン弾きとして、アマチュアオーケストラでの活動を続けています。
それで、この曲、実際に何度か演奏をしたこともありますが、弾く分にもこの曲はとてもとっつきやすい。
聴くのも弾くのも、とても大好きな作品です。
ブラームスの交響曲第2番、3楽章を聴くと、秋のイチョウの並木道を思い出す
さて、私がブラームスを交響曲第2番を秋に聴いてほしいとおすすめする理由。それは、この作品の3楽章にあります。
この3楽章。初めて聴いたとき、私の頭に中にイチョウの並木道の景色が広がりました。
ゆるやかな3拍子のリズムとテンポ。それは人が歩くときのリズムととても近い。おさんぽをしているような心地よいリズミカル。
そして、3楽章全体に、陽気すぎず、温かみはあるけれど、熱すぎはしない。かといってつめたくもない適度な温度がある。
3楽章は、メロディの体温が、まさに秋の気候のそれなのです。
さらに、その旋律は、とても美しく色鮮やかなのだけれど、花のような華やかというよりも、自然の素朴な美しさ。
たとえるなら、花を咲かせたあと秋の紅葉のような熟した鮮やかさ。
この美しさは、まさに秋のイチョウ並木のようなそれ。
曲を初めて聴いたときに、上のような印象を抱いて、それから、ずっとこの作品は「秋の調べ」だと思っています。
この3楽章、ぜひ、秋のお散歩のBGMにしてみてほしい!
秋の気候と紅葉の美しさにとてもマッチする曲だと思うのです。間違いないです。
演奏動画をみつけたのではっておきます。まずは聴いてみてください。
そして、ブラームスの交響曲第2番のおすすめCDは、カラヤンが指揮をしている下のもの。
ブラームス:交響曲第2番・第3番 カラヤン(ヘルベルト・フォン)ユニバーサル ミュージック クラシック 2002-09-25 売り上げランキング : 61573 |
カラヤンて、ちょっと俗っぽいイメージもあり、個人的にはそんな好きな指揮者ではないです。(爆)
とはいえ、やはり巨匠は巨匠。素晴らしい仕事もたくさんしています。
このCDに収録されているブラームスの交響曲第2番は、とてもいい。まろ味のある心地よいブラームスが楽しめます。
さて、「七ブ侍」。明日、月曜日は「イロトリドリ」こっこさん(@cocco00)です。どうぞ、お楽しみに!
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