ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
さてさて、秋といえば読書の秋。
ヨミモノソムリエとして、「秋の夜長に読みたい本」を紹介したいと思います。
どんな本にしようかと色々迷ったのですが、せっかくの読書の秋ということで、夜長にがっつり読める長編ファンタジー作品をご紹介したいと思います。
(あ、ブログであまり書いてないけど、私、かなりのファンタジー好きです)
私が秋の夜長におすすめする物語はドイツの大御所児童文学作家・オトフリート・プロイスラーの代表作「クラバート」
「クラバート」のあらすじ
少年クラバートは、仲間2人とともに旅をしていましたが、あるとき、不思議な夢を見て、シュバルツコルムの水車場へ向かいます。そして、荒地の水車場の職人見習いとなったクラバートは、水車場の親方から魔法を習うことに。
水車場で仲間たちと暮らしながら、魔法使いの修行を重ねるクラバートですが、この水車場で毎年、大晦日に決まって起こる悲劇に疑問を覚えます。
そして、三年の修行を終えたとき、ついにクラバートは、恋した少女の愛情と自由を勝ちとるために、命をかけて親方と対決することに…
「クラバート」の読みどころ
「クラバート」は、魔法使いの物語ではありますが、いわゆる夢いっぱいのファンタジーではない。
主人公のクラバートも魔法使いの少年という魅力的な設定ですが、決してヒーローではありません。
この本は、少年クラバートが三年の修行で成長していく姿を、魔法の修行、友情、恋、親方との対決をからめて描いていくとても重厚な物語。
誰かの言うなりになって生きていれば、楽かもしれない。でも、それは自分の人生を生きているとはもはやいえない。
それを徐々にクラバートは知り、やがて、彼は大切なものを得るために、友人や恋人とともに戦います。
一人の少年が人生をどう生きるかの岐路に立たされ、見事に生き抜いていく力強いドラマに魔法が絶妙にからまっていく。
その非常に巧みな展開は、見事というしかありません。
非常に骨太かつファンタジックな作品に仕上がっています。
魔法をテーマにした人生物語ということで「ゲド戦記」と並ぶ傑作だと思います。
秋の夜長に読みふけってしまうこと間違いなし!
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クラバート オトフリート=プロイスラー ヘルベルト=ホルツィング 偕成社 1980-05 |
ヨミモノソムリエさんたちのほかの作品もどうぞ!
このたびは、「坂本、脱藩中。」のさかもとみきさんと「girls real hack」のRIAさんによる企画・ブロガーさんたちが書籍を本を紹介する「ヨミモノソムリエ」に参加させていただきした。
今回のヨミモノソムリエは、以下の方たちが参加しています。
読みたい本を探しているあなたは、ぜひ、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
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http://www.pdjulikayab.com/
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