ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
石ノ森章太郎先生の作品を考察する「石ノ森マニアクス」~「超神ビビューン」第1話のレビューです。
【あらすじ】
妖怪たちが人間の世界を侵略しようとしていることに気がついたダイマ博士は、青年・月村圭に破軍星の力でアクマイザー3の力を蘇らせる。月村は超神ビビューンとなって、同様に力を得た仲間・ズシーン、バシャーンとともに妖怪バックベアードに立ち向かっていく!
レビュー
『アクマイザー3』の続編的作品。超神ビビューン、ズシーン、バシャーンの3人は、アクマイザー3のザビタン、イビル、ガブラの3人の魂を受け継いでいます。
ビビューン、ズシーン、バシャーン
実をいうと、私が決定的に石ノ森章太郎先生のファンになったのは、この「ビビューン」の3超神の名前を知ったからでした。
もう一度書きます。
ビビューン ズシーン バシャーン
こんな突き抜けたキャッチ―でパワフルな名前、他に誰がつけられるでしょうか。
これを見た瞬間、私は石ノ森先生は、まさしく天才だ!と確信。
先生にこのうえない尊敬を抱くようになったわけです。
余談ですが、「キカイダー」などでおなじみの伴大介さん。「伴大介」という芸名は石ノ森先生からつけてもらったものですが、のちに伴さんが独断で芸名を「伴直弥」に改名。そのことで石ノ森先生の怒りを買ったそうです。
これは、あくまでも私のファンとしての推測ですが、石ノ森先生の怒りはなんだかわかります。
「伴大介」すごくいい名前ですもの。
特撮好きな人ならわかると思うけど、特撮ドラマの主役にぴったりのかっこいい名前です。
石ノ森先生は、伴さんへスターになるための極上の名前をプレゼントしたのだと思います。それを、変えられたら、そりゃ怒るだろうなと。
さて、若干脱線してしまいましたが、「超神ビビューン」に話を戻します。
主役のビビューン役は「仮面ライダーストロンガー」の荒木しげるさんです。
悪魔との戦いを描いていた前作『アクマイザー3』から一転、「ビビューン」の敵は日本古来?の妖怪たち。
あの「ゲゲゲの鬼太郎」では、ぬらりひょんと並ぶ最大の敵だったバックベアードの登場で、思わずバックベアードが悪のボスかと勘違いしてしまった私ですが、あくまでも第一の刺客に過ぎなかったようです。
初回ということで、戦士誕生から仲間との決意が描かれていますが、展開がだいぶスピーディな感じ。
特に、ズシーンとバシャーン、何の前触れもなく登場して、ビビューンの仲間になってるのが、ちょっと物足りない。彼らが戦士になるまでの過程がなんも描かれなかっただけに、気になってしょうがない。いずれ、彼らの過去とか描くエピソードがあるといいなあ。
今回の突っこみどころ
・月村圭、どんだけ遅い時間に鉄棒の練習しているんだよ。
・ダイマ博士、正義側の司令官的存在なのにあやしすぎる。『悪魔くん』のメフィストを思い出してしまう。だけど、このころって、いわゆる司令官にも個性的な人が多くていいよねえ。