ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
石ノ森章太郎先生の作品を考察する「石ノ森マニアクス」~「ジャッカ―電撃隊」第1話のレビューです。
「ジャッカー電撃隊」第1話のあらすじ
東京を犯罪都市にしようとたくらむ悪の組織クライム。クライムの犯罪ロボットに対抗するべく、科学特捜隊の鯨井長官は、サイボーグ戦士部隊を結成。
ボクサーの東竜。八百長を強制されたことで、ボクシングをやめ海外へ飛び出し、ハスラーとなる。しかし、殺人騒動に巻き込まれ、日本へ戻ってきたところで、鯨井隊長にスカウトされる。
女刑事のカレン水木。麻薬ルートを摘発した報復にクライムに襲われて父を亡くし、自らも腕を失う大負傷。親の敵を討つために自らサイボーグ手術に志願する
科学者の大地文太。潜水艇で調査中に酸欠状態となり死亡。しかし、サイボーグ手術によって蘇る。
オリンピック近代五種メダリストの桜井五郎。鯨井隊長のスカウトをずっと断り続けていたが、カレンの事故現場でクライムの脅威を目の当たりにして、サイボーグ戦士となることを決意。
サイボーグ手術を受けた4人。司令官となった「ジョーカー」こと鯨井長官のもと、スペードエース(桜井)、ダイヤジャック(東)、ハートクイン(カレン)、クローバーキング(大地)、それぞれの頭文字をとって「ジャッカー(JAKQ)電撃隊」と名づけられた彼らはクライムに立ち向かっていくのだった——。
「ジャッカー電撃隊」第1話の感想
石ノ森章太郎先生原作の戦隊作品2作目の「ジャッカ―電撃隊」。私が一番好きな特撮作品です!
ジャッカ―は、痛快路線だった前作「ゴレンジャー」とうってかわってのシリアス&ハード路線でスタート。
のっけから、クライムの殺人ロボットがこわいです。ゴレンジャーのどこかお間抜け怪人とは違う、本当に凶悪なロボット。
そのクライムに立ち向かうべく、サイボーグになる手術を受ける4人の若者。彼らの手術のシーンも結構リアル。子供番組でここまでやるんだ・・・と驚きました。
戦士の中にはやむなくサイボーグになった人とそうでない人がいて、今だったら、そうでない人のそれはたぶん批判がでるだろうなあ。
ただ、人では立ち向かえない悪にサイボーグ戦士たちが代わりに立ち向かうという悲壮。これがあるからこそ、ドラマが深くなってるのは、間違いない。
この設定は、つまりはあの「サイボーグ009」と共通するもの。実際、「ジャッカー」は特撮版の「サイボーグ009」といってもよい作品だと思います。
ハード&スリルな展開と、それぞれ大人なジャッカーの戦士たち。「JAKQ」で「ジャッカー」という名前もすごくかっこいい。作品全体に不思議とスタイリッシュな雰囲気が漂っています。
このあたりも「009」とそっくり。さすが、石ノ森先生です。
今回の突っこみどころ
紅一点のカレンさん、演技がちょっと。
キックで敵をやっつけるアクションのかっこよさは群を抜いてるからいいんだけどさ。