ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
永井豪先生の代表作「デビルマン」について自分勝手に語りつくす「デビルマン夜話」~
今夜はアニメ「デビルマン」第5話を語ります。
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TVアニメ第5話「眠れる美女 ゾルドバ」あらすじ
デーモン族を裏切った罪で、氷漬けにされたリタ。ゼノンは彼女を使ってデビルマンをおびき寄せることを妖女ゾルドバに命じる。
転校生の氷村に挑戦状を突き付けられてバイクでの勝負に挑んだ明は、そのさなかに洞窟で氷漬けになった美女を発見。同胞のリタだと明はすぐに気がつく。
しかし、牧村研究所に運ばれたリタを氷村が運び出してしまう。
氷村を追ってきた明の前にゾルドバが現れ、「リタを助けたければ、悪魔の森まで来るのじゃ」と告げる。
一人、悪魔の森のゾルドバの城へ乗り込んでいくデビルマンだったが……
【愛’s コラム】飛鳥了 アニメにまさかの登場?
ええ、今回は冒頭からもういろいろ突っ込んでました。
まず、今回登場した氷村を見て「あれ、なんかすごい飛鳥了っぽくね?」と目を疑った。
確か彼はこのアニメには登場してなかったはずなんだけど?と一瞬混乱したんですが、すぐに彼が氷村という名前で、とりあえず、飛鳥了じゃないことはわかった。
ヒーローアニメで、熱血主人公とちょっと違うニヒルな二枚目が登場するってのは、ありがちなことなだし、そのパターンで原作の飛鳥了へのオマージュもこもっているとかそんな感じなのかしら。
ただ、氷村は途中でゾルドバの命令を受けてリタをさらって、悪役らしきことが判明しました。
今回、リタという美女が登場しましたが、彼女の扱いがちょっと雑な気がしました。
彼女はデーモン族の裏切者、つまりはデビルマンと同じ立場なんですよね。
だからこそ、リタを見たときデビルマンは共感を抱いて、彼女をなんとか救おうとする。
ただ、今回、結局のところデビルマンの前に姿を見せたリタは実は全部ゾルドバが化けた姿というオチで。
つまり、本当のリタの言葉も気持ちもデビルマンは知ることはなかったわけで。
裏切者同士で心を通わせていくという感動を生むお話なのかなと思ったら、結局全部まやかしだった…というのが、見ていてちょっと拍子抜けしちゃいました。
しかも、じゃあ、リタはどうなったのかっていうと、ゾルドバに食い殺されてしまったという。
展開を見る限り、ゾルドバは喰らった者の顔を自身に映し出すことができる妖女という設定で、同族でも喰らってしまうというデーモン族の恐ろしさは伝わりました。
けれど、リタがせっかくデビルマンと同じ裏切者として出てきたのに、あまり広がらず、何より本人の言葉で心情が語られることはなかったのが残念です。
今回、最後にデビルマンは「この豊かな地上を破壊させてはならない」と心の中で思います。
少し前は、美樹を守ることだけが大事で、デーモン族が地上をどうしようが知ったことじゃないけど、自分と美樹の近辺を荒らすのは許さない…とそういうスタンスだったのが、いつのまにやら、地上と人間を守ろうとしているみたいで。
いつ、どこで心境の変化があったんだよと、思い切り突っ込みたくなりました。
まあ、美樹との交流の中で、地上の美しさや人間の温かさに触れて、争いばかりのデーモン族よりも人間世界を大切に思うようになったのかな…という推測もできなくはないので、よしとします。
今回の敵は2話以来の女妖獣ゾルドバ。
シレーヌと一緒で、化けておびき寄せる手を使っているところを見ると、デーモン族でも、女性は男性よりパワーは弱いのかもですね。真っ向勝負で勝つのはきついのかも。
とはいえ、シレーヌもそうでしたが、女性の妖獣ってなんか男性よりもある意味怖い気がします。
日本の昔話に出てくる山姥みたいというか、そんなおどろおどろしさを女性の敵に感じるのは私だけでしょうか。
今回のツッコミどころ
タイトルです。
「眠れる美女 ゾルドバ」ってなってるんだけど、ゾルドバ、どうみても美女じゃねーし
ニュアンスとして、「眠れる美女とゾルドバ」とか「眠れる美女に化けたゾルドバ」ってことなのかもしれんが、字面だけみたら、ゾルドバが美女なのかと思っちゃうじゃんね。
そして、リタが見つかったことをお父さんに知らせようと電話した美樹ちゃん。そのときのお父さんとの会話。
「お父様、棺に入った美女が見つかったのよ すぐ来て!」
「何、美女が?誰も棺に手を触れるんじゃないぞ」
なぜ、美女を強調するんだよ
伝えるべきは「氷漬けになっている人が見つかった」ってとこであって、「美女が見つかった」ことではないと思うんだけどね。
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