ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
私が大好きなゲームシリーズ、それは「ファイアーエムブレム」です。
「ファイアーエムブレム」は、ファミコンの時代からあれこれ、ハードを変えつつも今だシリーズが続いている任天堂の人気SRPGゲーム。
近年は、旧作のリメイクも活発な「ファイアーエムブレム」ですが、根強いファンがいるにもかかわらず、いまだリメイクが実現していないのが1996年にSFCで発売された「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」です。
※ここから先、ゲームのネタバレありますので、ご注意ください。
親子二世代の悲劇と再起を描いた「聖戦の系譜」
「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」は、ユグドラル大陸を舞台に親子二世代にわたる大陸戦争を描いたSRPG。
前作「紋章の謎」がまっすぐな英雄物語であったのに対し、「聖戦の系譜」はストーリーとしては悲劇的な要素も多い物語。
二部構成の第一部は、親世代のキャラが数名を除いてほぼ死んでしまうという衝撃なラスト。
また、主要キャラクター同士が血がつながっているのに、恋に落ちて結婚して子供を作ってしまうなんてケースが複数あり、けっこうなドロドロな展開で。
複雑にからみあった物語やドロドロ感が、当時、低年齢層に受け入れられたのかどうかはわかりません。
ただ、この複雑なストーリーを支持するファンも少なくはなかったようで、「聖戦の系譜」が一番好き…というエムブレマー(「ファイアーエムブレム」のファン)の声も聞いたことがあります。
痛快とはいいがたいストーリーですが、国同士のしがらみがからみあう大陸戦争、そこで起こった悲劇、ケルト神話から名前をとったキャラクターたちなど、「聖戦の系譜」の独自の世界観と情緒があり、そのあたりも根強くファンに愛されている理由なのではと思います。
「親世代が結婚→子世代へのスキル継承」のシステムを確立させた「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」
「ファイアーエムブレム」シリーズの「覚醒」「if」などで採用された「親世代が結婚→子世代へのスキル継承」システムですが、こちらは、実は「聖戦の系譜」がパイオニアです。
「聖戦」の1個前の「紋章の謎」では、恋人同士を隣同士にする、あるいは想っている相手の隣に立たせて戦わせると必殺の確率が上がるらしい…と、まことしやかにいわれていた「ラブラブ大作戦」を、はっきりシステムとして最初に取り入れたのが「聖戦」。
第一部・二部ともに恋愛・結婚システムがあり、一部で結婚した親世代から第二部の子世代にスキルが引き継がれます。
単純にあのキャラとあのキャラが好きだから、お似合いだからっていうのでくっつけたり、あるいはあのスキルをあの子に引き継がせたいから、あれとあれをくっつけて…とか、いろいろ頭を悩ませるいまや「ファイアーエムブレム」シリーズの醍醐味となっているきカップリングは、「聖戦」から始まったのです。
ちなみに「聖戦」は第一部の序盤、仲間になる女性キャラが少なくて、気がついたら仲間の男性たちが揃いも揃って、プリースト(シスター、司祭)の美女「エーディン」狙いになってしまいました。
おかげで、エーディンは、戦場で婚活を繰り広げる魔性の女にしか見えず、当時、女性のファンからはちょいとひんしゅく買っていたかも。
ぜひ、リメイクしてほしい「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」
先に書いたように「ファイアーエムブレム」シリーズは近年リメイクが続いています。
「暗黒竜と光の剣」「紋章の謎」がリメイクされたときは、もしや、次は「聖戦の系譜」も?とすごく期待したのですが、残念ながら、それはなく、つい最近出たのも、「ファイアーエムブレム外伝」をリメイクした「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」
(ちなみにこちらの作品、最上級職へのクラスチェンジが有料DLCだってことで、一部で炎上してるっぽいですね)
シリーズの中で人気も高い「聖戦の系譜」が、なんでまだリメイクされないのかなと、どうにも思ってしまう私です。
(時代が変わって、当時の設定のままリメイクするのは倫理的な問題とかあるらしい…という噂はネットで目にしました)
一応2016年から、Newニンテンドー3DS向けに配信はされています。
私、NEWニンテンドー3DS持ってないのに、配信ソフト買っちゃって、普通の3DSじゃできないんだと知って、かなりショックで。
話としては決して王道ではないし、痛快作とはいいがたいけれど、独自の世界観とストーリー性、今思い返しても面白いな、またやりたいなと思う「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」。
いつか、ぜひリメイクしてほしいなと願っております。
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