お人よしな「半分一匹狼」でありたい

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「俺は群れるのが嫌いだ」というセリフ。

私は「聖闘士星矢」のフェニックス一輝が言ってたのを覚えているんだけど、たぶん他にもそう豪語する漫画やアニメのキャラクターはいるだろうな。

私は「人は一人では生きられない」と考えてる派なので、群れることを否定はしない。

というか、そもそも人間は群れをなさないと生きられない生物だと思う。だからこそ、遥か大昔に人間たちは群れになることを選んだに違いないのだから。

しかし、群れることには大いなるリスクも存在する。お取り巻きや村八分に始まり、長いものに巻かれて思考停止、枠からはみ出すと差別される…などなど。ちなみに、これらすべて私が大嫌いなものばかり。

取り巻きを作るのは、実際恐ろしいことだと思うのだ。

自分の耳に心地よいことを言う人しか周りにいなかったら、知らず知らずのうちに間違っていても自分はこれでいいんだと思い上がってしまうに違いない。挙句に過ちを犯してしまうかもしれない。人間は周りに簡単に影響されてしまう脆い生き物でもある。

だから、取り巻きなんぞ絶対作ってはいけないし、むしろ自分に批判的なことをずばずば言ってくれる人が周りにいてもらったほうがいい。そして、自分の周りはある程度ひんやりさせておくのがいい。

この人生における大切なことを教えてくれたのは私の父親。とある企業で責任ある立場にいた父は取り巻きを作ることを何より嫌い、いつもどこか一匹狼だった。今でも一番尊敬する仕事人は父。ビジネスマンとして父よりもすごい人を私はいまだ知らない。

この父の影響で、いつからか「人生の中で取り巻く人と取り巻かれる人にだけは絶対なりたくない」とずっと思ってきた。

人間は群れをなさないと生きられないし、むやみに人を批判したり対立構造を作ったりはしたくない。だから、頭の半分で他の人たちと共存することを常に考えている。でも、もう半分の頭で自分の周りを常にひんやりさせておきたい。

仕事をする上で父が教えてくれたことを忘れず、お人好しな「半分一匹狼」でありたい。昔も今も私はそう思い続けている。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
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