一人ぼっちの帰り道が、教えてくれたこと

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一人が好きになったきっかけ。
それは、いじめられたことだったのかも。

小学生の頃、不運にもクラスでいじめられっ子になってしまった。

そのせいで、放課後、学校から帰るときも下校班のクラスメイトにからかわれたり、笑われたり、
変な絡まれ方をしたりすることが多くて、帰り道が苦痛だった。

我ながら我慢強い方だったので、帰り道でいじめられてもまあ黙って耐えて反応しないようにしてたんだけど、
あるとき、そんな私をからかうのに飽きたのか、クラスメイトたちが私を置いて先に行ってしまった。

正直ホッとした。

その後、一人で歩く帰り道は、天国だった。

誰も自分を阻害しないし、干渉してこない。

そして、自分のペースで歩きながら、好きに頭をめぐらせることができる。
空の色や様々な形の雲、大きな木やきれいな花や、歩く自分の目に映るものを楽しんで
様々な空想が自分の中で広がっていく。

一人で帰るって、なんて楽なんだろう、なんて楽しいんだろう。

そう実感したので、その後、私は、帰る時はできるだけクラスメイトをまいて、一人で帰るようになった。
そして、一人の帰り道はいつでも楽しかった。

この経験があったので、わりと小さい頃に、「一人でいるのが好き」ということが自分の中で確立されてしまったのだと思う。

成長するにつれて、いい友達もできたので、誰かと何かをすることもすごく好きにはなったのだけど、
一方、一人でいることもすごく好き。

それはずっと変わらないと思う。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。