すごい久しぶりにお笑いライブを配信で観ました。
見たのは、渋谷のよしもと∞ホールで開催された「ネタライブ・サイダー~事務所の垣根を越えたくさんのネタを観れるライブ!」
よしもと所属のサルゴリラ おしみんまるに、フリーのモダンタイムス、浅井企画所属のニュークレープの4組がレギュラーでひたすらネタをやるライブです。
これは回顧録な話ですが、私がお笑いライブに頻繁に通ってた頃って、よしもとの劇場は基本よしもとの芸人さんばかりで、他事務所の芸人さんを出ることはそんななかったし、よしもとの芸人さんも事務所主催の舞台にしか基本出ない、そんな漢字だったんだけど、時代が進んでそのあたりがだいぶフラットになったんだなといまさら実感しましたね。
そんなこんなでライブの感想。それぞれの組が2本ずつネタを披露しました。
<サルゴリラ>
サルゴリラの赤羽さんと児玉さん、トリオのジューシーズだったころから、この二人の空気感が好きでした。個人的に「アカバちゃん」と呼んでる赤羽さん。彼はぽっちゃりかわいいキャラに見られがちですが、実は頭の回転が速い。昔から、要所要所で的確なツッコミや指摘を入れるのを見て何度感心してきたことか。この舞台でもやっぱりツッコミうまいじゃんて実感。このうまさがもっと世の中に知れ渡ってほしいんだけどなあ。
そして、昔からどこかウザくてどこか挙動不審で、でもどこか色気のある児玉さん。だいぶ貫禄ついて中堅ぽくなってましたね。彼の言葉遣いや喋り方は、何か聞いているとクセになる。一見ウザいヘタウマなんだけど、不思議と清涼感と味わいがあって、「なんかこれもう少し聞いてたいな…」ってなるのです。
<ニュークレープ>
一番後輩のニュークレープ。トリオらしく3人で所狭しと舞台を使うネタ。意味がわかったら、ぐんぐん面白くなって楽しめた。ただ、二本とも導入がわかりづらかったかな。ああ、そういうことかってわかるまでちょっと時間かかってしまった。とはいえ、ちょこちょこ放り込んだ毒舌的ワードは結構ツボついてておかしかった。
<モダンタイムス>
モダンタイムスは、ネタのテーマが「老い」で、芸風的にもちょっと「老い」そっちの線で行くならもう少しふりきってもいいような気もするが、適度な哀愁感はよかったです。ただ、何より気になったのが、お一方の恰好がどうにもマヂカルラブリーの野田さんのコスプレにしか見えんかったこと。そういえば、「アメトーーク!」でも野田さんの師匠だって言ってたよねえ。
<おしみんまる>
ピン芸人になってからのネタを見るのは実は初めてのおしみんまるさん。犬の心好きだったから解散すると聞いたときはショックだったなあ。なんとなく解散しないタイプのコンビような気が勝手にしてたしさ。
おしみんまるさんは、守谷日和さんとのユニット「おしみん守谷まる日和」でキングオブコントに挑戦中ということで、その二人でのコントを披露。やはりというか、安定感抜群の演技力でしたね。特におしみんまるさんは発声もしっかりして間の取り方もうまかった。さすが年季の入ったコントにいさんです。
面白いコントや演技ってこういうことなんだっていうのを、ちゃんとわかってる感じのおしみんまるさんと守谷日和さん。それぞれキングオブコントとR-1でファイナリストになってるので、ぜひ今年のキングオブコントでいい線いってほしいなあ。
レギュラー出演者とは別に、ゲストとして登場したのはやさしいズとジャガモンド。やさしいズのネタが個人的にはこのライブで一番面白かったです。意外性とベタ感がうまくマッチして、二人の演技のうまさもあいまって、途中から笑いが止まりませんでした。
ネタを披露したあとはエンディング。
オープニングのMCを努めたサルゴリラは次があったらしくてエンディングは欠席。ということでエンディングMCはおしみんまるさん。そういえば、昔、初めて犬の心の彼を見たときも、ルミネの舞台で若手ライブのMCをしていましたね。
お笑いライブにハマっていた頃に、活躍していた犬の心やジューシーズ。あの頃は彼らがおしみんまるやサルゴリラになるなんて思いもしなかった。でも、形はちょっと変わっても、お笑いを続けてくれていることが素敵なこと。MCをしているおしみんまるさんは犬の心・押見さんだったときと変わらぬにいさんぶりで舞台をまとめていました。彼のこの感じがすごく好きだったんだなあと思い出させてくれた。これからも応援していきたいです。
それとは別に、やさしいズのネタがすごい楽しかったので新たにファンになりました。お笑いライブってこういうのがあるのも嬉しいですね。「うわ、この人たちこんな面白かったんだ」って思わせる芸人さんにライブを見るたびに出会えると言っても過言ではありません。
そんなこんなでとても楽しかった「ネタライブ・サイダー」。
次回は秋で予定は未定だそうですが、次もぜひ見てみたいです。
ライブ見た後にすごくサイダー飲みたくなって、思わず買った三ツ矢サイダー。