お茶の時間はいつだって極上

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気づけば、ハーブティー女である。

もともと好きだったわけじゃない。だけど、あるときカフェイン摂取を控えめにしようと決めた。そしたら、カフェインの入っていないお茶を追い求めるようになり、結果ハーブティーに行きついた。

正直、香りが強すぎたり柑橘系が強いものは昔から苦手。だから、ハーブティーも最初は定番のカモミールや酸味がなくすっきりするペパーミントを好んだ。今も、カモミールが一番好きではあるんだけど、一方、他のお茶も試すようになって、今、気づけば、私の中ではなかなかに敷居が高いと思っていたはずのルイボスが入ったお茶を飲んでる。はまればはまるものである。

私、たぶん、「お茶の時間」という感覚が昔から好きなのだ。

少女時代のバイブルだった「赤毛のアン」。かの物語の中には、いつもお茶の時間があった。お話の舞台・プリンスエドワード島は、お茶の時間をとても大切にする素敵な習慣がある場所。主人公・アンは親友のダイアナや憧れのミセス・アランをお茶会でおもてなしするし、重要な脇役・レイチェル・リンド夫人は毎日お茶の時間になると、窓辺でお茶と刺し子の仕事片手に村の人々を観察する(決して趣味のいいことじゃないけどね。これ)

紅茶にさくらんぼの砂糖漬けやフルーツケーキ。アンのお茶会の食卓に並ぶものに心をときめかせていた少女時代。あの頃から、「お茶の時間」「お茶する」というのは、極上の時間なのだと頭と心にインプットされている。

大人になって今の仕事を始めてから、カフェに行くのが好きになった。

以前は仕事で出かけるとき、隙間時間によくカフェに入った。カフェでは決まって自分会議。コーヒーをそばにおいて、手帳を開いて書き物したり、あれこれ考えたり。コーヒーの香りともに頭をめぐらすひとときもまた私にとっては極上の時間なのだ。

コロナ禍になって外出はぐっと減り、ソーシャルディスタンスを考慮する観点から、カフェに行く機会もぐっと減ってしまった。

だからこそ、今の私は家で飲むお茶にいっそう凝るようになってしまったのかもしれない。

ルイボスティーって結構敷居が高いと思ってたんだけどな。飲んだらけっこういける。また仕入れてこよう。家でもどこでもお茶の時間、いつでも極上にしておきたいからねえ。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
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