天使ではないけれど、彼らは天使だった

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「ドラゴンボールZ」のED「僕達は天使だった」が好きだった。

私は「この世に人間に都合のいい天使なんていない」と思っている。

でも、人の歴史の中で、「この人は天使だったんじゃないか」と思わせる人物が時折現れている。

私が常々「天使だったんじゃないか説」を唱えているのは、モーツァルト。

彼が生み出したのは、美しく軽やかなまさに天使が空を舞っているかのような音楽。
そして、彼が作り出す音楽の中には豊かな物語や喜怒哀楽があり、
モーツァルトがいたからこそ、音楽がただの付属物、インテリアから、人の思いを伝えるそれへと進化していった。
モーツァルトがいなければ、クラシック音楽、そして「音楽」というものの発展はありえず、
彼こそが音楽の素晴らしさを人にもたらすために遣わされた天使だったのではないか、とずっと思っている。

他にも、

芸術の世界で従来の価値観をぶち壊したピカソ
白人と黒人の壁を超えて音楽を発展させたマイケル・ジャクソン

なども、「天から使命のために遣わされた説」を勝手に感じている偉人たち。

ちなみに、上記の人たちと一見似たような功績者ではあるけれど、決して天使ではない、という場合もある。


例えば、モーツァルトの後に音楽をぐいっと発展させたのはベートーヴェンだが、
私の中では、彼は天使ではなく、むしろ人間ができる限界まで音楽を突き詰めた、音楽におけるバベルの塔を登りつめた偉人だと思っている。

他にもあげると、ビートルズは音楽界の唯一無二の奇跡だったと確信しているのだが、彼らもまた天使ではないきがしている。
マイケルの場合は、当時、白人と黒人の音楽の境界を飛び越える人がどうしても必要でその使命を天から課せられた、という感じがあるのに対して、ビートルズはロックという音楽が発展していく中で、レノン=マッカートニーから始まる人と人のつながりが奇跡になった……という感覚。
人が起こす奇跡と天がもたらす奇跡には、違いがあるのだ。

モーツァルト、ピカソ、マイケル・ジャクソン。
天使ではないけれど、それでも、彼らは天使だった。
そうとしか思えない奇跡を起こしているのだから。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。