ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
11月19日(土)、コワーキングスペース「CONTENTZ」さんで行われる、「【ライター交流会】ライターがブログを運営するメリットは? ブロガーがライター仕事を請けるには?」での登壇に向けて、ライターである私がブログを現在まで続けてきた経緯、理由などを振り返る連載第2回目です。
退職しライターの道へ!個人のHPのコンテンツとしてブログを開始
会社員時代のストレスから、「日記を書きたい!」と思い、ブログサービス「マイぷれす」へたどりついた私。
ですが、結局マイぷれすで更新をしていた日記は1年近くで閉鎖することになります。
そのきっかけは、会社をやめたことでした。決めたのは、忘れもしない桜の季節でした。
マイぷれすで日記を書き、クラシックのコラムを書く中で、書く仕事をしたい気持ちがどんどん強くなっていった私。
仕事でのストレスは相変わらずひどく、また、当時ライターの仕事について、相談にのってくださる方とお会いできたこともあり、心がどんどんライティングの仕事をしたいというところへ向かっていき、ついに退職を決意します。
そして、会社をやめた私は、もうこの道しかない!とフリーライターへの道を歩みだしました。
心機一転、HPのコンテンツとしてブログを開設→ライブドアブログ、FC2ブログを渡り歩く
「自分のHPを作ったほうがいい」
当時、ライターになるためにいろいろと相談にのっていただいた方から、私はそうアドバイスを受けました。
当時はインターネットを活用するためにはHPを作らなくてはという流れがありました。
実際、HPで文章を公開して、「文章の感じはHPを見てください」と営業しているライターさんも見かけていました。
HPを持っていれば、そこを窓口にして仕事を請けることができる。
書いたものを載せて見てもらうことが仕事につながる。
上記のような理由から、ぜひ作ったほうがいいというその方の言葉を受けて、私は、ホームページビルダーを使って、必死でHPらしきものを開設しました。
ウェブをいじくる技術もなければ、当時はちゃんとしたデジカメすらもっていなかった私がHPのコンテンツとして選んだのは、やはりブログ。
自分はとにかく文章だから、まずはとにかくブログを使って文章を更新していこうと思いました。
当時は、大手の無料ブログサービスが次々始まっていたので、匿名で書いていたマイぷれす時代から心機一転、新たにライブドアブログでブログを開設しました。
できるだけ日記を毎日更新し、引き続きクラシック音楽が大好きなことなどもHPやブログでアピールしていたおかげで、当時、HPを見つけてくださった編プロ様から、指揮者の先生へのインタビューの仕事をいただけたことなどもあり、やはり、人に見えるところでアピールするのは必要なのだと実感しましたね。
ただ、その当時はブログサービス黎明期とでもいいましょうか。
各無料サービスが運営する中でいろいろ模索もしていたのか、何かとざわざわしていたような気がします。
ライブドアブログでも規約変更や仕様変更が相次ぎ、どうにもそれについていけず、数か月で移転を決意。
FC2ブログに引っ越し、3年~4年くらいはそこで更新を続けていた記憶があります。
今はいろいろと残念なニュース沙汰になっているFC2ですが、私が使っていた当時は非常に使いやすいサービスでした。
非常に自由度が高く、なおかつかゆいところに手が届いていて、やりたいと思ったことがすぐにできて、本当に快適で、そのころ「おそらくここが安住の地になるだろう」と思っていました。
そして、FC2ブログで更新を続けていく中で、HPは閉鎖することに。
時代が流れて、HPというツールそのものがすたれていき、一方、難しい知識をもっていなくとも更新できるブログが台頭、メールフォームやリンク集といった、HPに必要な最低限のこともブログでできるようになっていました。
そして、私はあいかわらずウェブをいじくる技術はなく、コンテンツを増やすすべは、文章と自分で撮影した写真だけでしたから、インターネットにおける自分の居場所をごく自然にブログに統一され、現在に至っています。
人との触れ合いを求めてアメブロへ移転
そして、FC2ブログで更新を続けていた私ですが、ある年に、私生活でかつてなくひどく深くふさぎこんでしまう事件が起こりました。
これについてまだ詳しく語れる勇気がないので、ざっくりお伝えすると健康上の問題です。
そのため、ブログを更新しているとき、なんともいえない孤独感に襲われるようになってしまったのです。
ブログを使うツールはとても充実していたFC2でしたが、コミュニティやSNSのような機能は乏しく、ブログにアクセスはあったものの、ほかの人との交流は少なかっただけに、当時、落ち込みが激しかった私はブログを書いていても一人ぼっちのような孤独感にどうにも耐えられませんでした。
そこで、またブログをお引越し。
当時、最もにぎわっていたアメブロことアメーバブログに移転したのです。
アメブロはライトユーザー向けのブログで、機能的な面でできることは限られていましたが、ただ、有名人やら文化人やらがたくさんいてにぎやかな感じがありましたし、また読者登録やメッセージなど、ユーザー同士が交流できる機能はそろっていました。
そのおかげで、同業者さんやお笑い芸人さんなどいろいろな方と交流して、私はここで元気を取り戻すことができました。
規約であったり仕様であったり、正直納得いかないところもあったアメブロでしたが、移転した理由は人との触れ合いがほしかったからであり、それはもう本当に充分もらうことができたので、アメブロには感謝しています。
ライターとして独立してから私がブログを書き続けてきた理由
ここまで長々とブログ歴を書いてきてしまいましたが、この連載のそもそものテーマである「ブログを書き続けてきた理由」についてもお話ししましょう。
ライターになって書くことを仕事にした私が、すぐに実感したのは、「ライターは自分の好きなことを書ける職業ではない」ということでした。
職業ライターは、あくまでもクライアントや媒体ありき、それらの意向に沿って取材やライティングをするべきもの。
基本的には、自由に自分が書きたいように書けないのが職業ライターです。
ただ、誤解しないでほしいのですが、仕事において好きなように書けないことが不満だと思ったことはありません。
クライアント様が望むものを目指して努力するのはプロフェッショナルの基本ですし、そして、なにより、書くことを仕事にできることが本当に幸せなこと。
だから、私は仕事に関しては、クライアント様のため、媒体のためにできるかぎりのことをしようと、まず先方の意向をくみ取ること、それに沿った中でできるかぎり原稿のクオリティをあげることに全力投球してきました。
これは、今でも私の基本仕事姿勢として変わらないものです。
ただ、いくら書くのが好きといっても、仕事のライティングは、厳しい側面もあり、どうしようもなく疲れたり苦しんだりすることもありました。今でも、それはありますね。
それでも、私は仕事を始めてから現在に至るまで、文章を書くのを嫌いになったことは一度もないと思います。
それは、自分にはこれしかない!と覚悟してるからというのもありますが、もう一つ、仕事と並行してブログを更新していたおかげでした。
なぜ、更新し続けたのかといえば、クライアントに沿った仕事のライティングをこなしていた私にとって、本当に自由に自分の好きなことを書ける唯一の場所が、ブログだったからです。
非常に神経をつかった仕事のライティングを終えた後の息抜きとして日記を書いたり、旅行記をつづったり、つくったお菓子の写真を載せたり、音楽の話をフリーダムに書いてみたりするのが、本当に楽しくて。
そこで「仕事で疲れるけど、でも私文章を書くのが大好きだから、がんばろう」という英気を養うことができました。
ライターは文章を好きなように書ける仕事ではない。
でも、文章を書くのを好きでないと続けられない仕事である
これは仕事を始めた当時から、ずっと私が思っていることです。
そして、ブログで思い切り自分の好きなように書いて、文章を心から楽しむことができたからこそ、私はライターの仕事を続けることができていると、今でも本当に思っています。
さらに、アメブロ時代はブログを書くことで、ネット上での人との交流も活発になり、好きなことを書いて、しかもそれが誰かのところに届く幸せも実感することができたのです。
次回に続きます。
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ライティングのお仕事承ります。