ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
小さいころ、よく見ていた「まんが日本昔話」。
あれ、怖い話がけっこう少なくないんですよね。
山姥とか妖怪とか鬼とか、恐ろしい化け物が出てきて、人たちが襲われてもとに戻らない…みたいな救いのないお話もあった。
子供時代に見て、かなり衝撃を受けて、何度も夢にでてきてうなされるトラウマになったお話もありました。
つい最近、その恐ろしかったお話の数々を、怖いもの見たさでついつい見てしまったのですよ。
昔見たとき、とにかく怖かったけれど、いったい何がそんなに恐ろしかったのかなあと。
私が見返してみたのは、以下のタイトル2本です。
まんが日本昔ばなし・怖かったお話その1「牛鬼淵」
これが私の最大のトラウマ作品。
あらすじ
顔が牛で身体が鬼という恐ろしい化け物が出る牛鬼淵がある山奥で、小屋に泊まり込んで木を切っている木こりの二人。彼らのもとに夜な夜な一人の男が訪れます。男は入り口から覗いて「何しとるんじゃ?」とたずね、木こりの一人が「鬼刃」のついたのこぎりを研いでいると聞くと、すーっといなくなってしまいます。
しかし、ある日、のこぎりの「鬼刃」が壊れてしまい、木こりの一人は直すために山を後にし、もう一人の木こりが残る家にまた男がやってきます。そして、鬼刃がないことを知った男は… ここからは、想像できると思うのですが、つまりはそういうお話です。
真っ暗な夜に牛鬼が出て、人を襲うシーンががとにかく恐ろしくて恐ろしくて、この場面だけ、何回か夢に見てしまいました。
大人になって見た感想
大人になってから見たときに思ったのは、「顔が牛で身体が鬼っていうけど、身体が鬼ってことは、身体は人のそれとそんな変わらなくね?」と、素朴な疑問をいだきました。
昔の鬼の伝説って、たぶん、漂流した異国の大きな人を、当時の人が鬼と勘違いしたとかそんなところからだと思うんですよ。だから、身体が鬼ってつまりそれは人間の身体だと思うんですけど、どうなんでしょね。
まんが日本昔ばなし・怖かったお話その2「猫岳の猫」
あらすじ
猫が集まって化け猫になるため修行するという阿蘇山のふもとに迷い込んでしまった男の話。
山奥で迷子になってしまった男は、一軒の屋敷を見つけて一晩泊めてもらうことに。広くてどこか不気味な屋敷に不安を覚える男ですが、風呂を進められて入りに行きます。
しかし、廊下ですれ違った女性は男の姿を見ると驚いて風呂に入るのを止めます。その女性の正体は実はかつて男の隣の家で飼われていた猫。彼女から「風呂に入ったら猫になってしまう。今すぐ逃げろ」と聞いた男は一目散に逃げだしていくのですが、そこへ屋敷の女たちが追いかけてきて…これも、またそういうお話です。(ただし、このお話では男は危機一髪救われます)
小さいころに見たときは、男を猫屋敷の女たちが追ってくるシーンが恐ろしく怖かったんですよね。だから、そこだけ何度も夢に見てしまいました。
大人になって見た感想
大人になって見て思ったのは、「…私、いったいこの絵の何が怖かったんだろう?」ということ。
主人公の男を追ってくる化け猫の女たちの顔。今見ると、まったくもって怖くないんですよ。なんか、ちょっと猫入ったおばさんくらいのうっすい顔で、全然おぞましくない。
むしろ、お話の最初に市原悦子さんのナレーションで「阿蘇山のふもとで猫たちは集まって修行する」みたいな説明があったのを見て、
「へー、化け猫になるのもちゃんと修行しないといけないんだ」と、冷静に感心してみたりなんかして。
大人になってから見ても面白い「まんが日本昔ばなし」
というわけで、久しぶりに見てみた怖い日本昔話、昔の記憶のような恐ろしさは全然ありませんでした。
思うに、少女時代の私って、相当怖がりだったんでしょうね。今もお化けとか嫌いなんですけど、小さいころはそれに輪をかけてビビりで、怖い話を見たときの怖かった印象を自分のなかでさらに膨らませてしまったというか。
しかし、「まんが日本昔話」、今見てもよくできているアニメ。
大人になってから見ると、「こういう伝説が生まれた裏側はたぶんこういうことだろうな」となんとなくわかるところもあるし、子供のときとは違う視点で見てみるのも面白いです。
特に語りとキャラクターの声全般を担当した常田富士男さんと市原悦子さん。お二人の芝居は秀逸です。
老若男女に妖怪も神様もありとあらゆるものを演じ分けるお二方にとにかく脱帽。
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