『男はつらいよ』心に残った3作

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父が、毎週のように「男はつらいよ」シリーズを見ている我が家。

だもんで、ときどき付き合って見ているのですが、やはり面白い。
寅さんは本当に類まれなるキャラクター。この人が長く日本人に愛された理由がよくわかります。

というわけで、父と一緒に見た中で印象に残った作品なんぞ、紹介してみます。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
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マドンナは木の実ナナさん。そして、ゲストで武田鉄矢さん、竜雷太さんも出ています。さくらさんの同級生で松竹歌劇団のスター・奈々子に寅さんが恋する物語。
松竹のレビューは、さすがに華やかで楽しい。木の実ナナさんのダンスも見事。これは、当時の人たちが熱狂したのがすごくわかります。
もちろん、いつものお約束で、寅さんの恋はうまくいかないのですが、ふられた寅さんがつぶやくセリフが秀逸。
本当に彼女を幸せにできるのは、誰だったのか、それは、映画を見ている人たちだけが知ることができるのです。
寅さんを慕う田舎の青年役の武田鉄矢さんもとてもいい味出してます。

男はつらいよ 翔んでる寅次郎
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「翔んでる」って、「翔んだカップル」とかで、たぶんこのころに流行った言葉ですよね。そして、マドンナ役も、翔んでる女優の桃井かおりさん。そして、彼女の相手役には布施博さん。
ただ、個人的にはこの二人の役柄にだいぶ違和感感じました。いいとこのお嬢様役にしては、桃井さんはちょいフラッパー感ありすぎだし、長髪でメガネかけた布施さんが工場で働くところがどうもはまらない。
ただ、最後の布施さんが歌うシーンはさすがにいい。これが起用の理由だろうなあ。
寅さんは、お嬢様に振り回されたあげく結局この二人の仲を媒酌してあげちゃう。なんだかねえ、ほんと男はつらいよ。

男はつらいよ ぼくの伯父さん
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寅さんの甥っ子・満男の恋のお話。
思春期に入ったばかりなもんだから、反抗的でナイーブで、でも、不器用でやさしくて、実のお父さんより、寅さんの遺伝子が濃く入っている感じの満男くんを演じる吉岡秀隆さんがうまい。
寅さん自身の恋は今回は控え気味ですが、甥っ子のためにここぞというところでしめてくれました。
そして、出番は少なかったのだけれど、めちゃくちゃインパクトが強かったのが笹野高史さん。ものすごい役どころで、べっくらしたわ。

どの作品を見ても、間違いないのは、寅さんというキャラクターは本当に魅力的だということ。
いいかげんで自分勝手だけど、でも、寅さんは誰よりもやさしい。

ただ、妹のさくらさんには、甘えっぱなし。
毎回、うわ、さくらさん、寅さんのことぶち殺してやりたいんじゃなかろうかってシーンが必ずありますよ。
おにいちゃんが破天荒だと妹は大変だねえ。

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この記事を書いた人

映画、音楽、文房具をこよなく愛するフリーライター。趣味はヴァイオリン。
執筆、取材等のご依頼はお問い合わせからか、startofall@gmail.comまでご連絡ください。