本日、9月13日(金)から公開の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』。
「動画配信サーチ」にてレビュー記事を執筆しました。
https://videos-s.net/12319/ギラギラしながらギリギリの狭間を生きた男・太宰治。
”人間失格”な人生であったのかもしれないが、それもまた一興か。
映画を鑑賞し終えたときに、ラストを飾る言葉がすぐに浮かび、レビューの構想は、わりとすぐに固まりました。
蜷川監督の映像はビビッドでまぶしくて、その世界で生きる豪華キャスト陣もそれぞれ熱演。
特に主演の小栗旬さんは、本当に大変できつかったのではと想像しました。
酒と女に溺れて、自分を自分がどこかであざ笑い、生き様も死にざまも見世物にするような太宰治。
、最低男以外の何物でもないけれど、追い詰められながらも作家として書くことを捨てずにもがく。
最低男がもがいてはいつくばって書いて生きる、そのどぎつさと生々しさと儚さ、今思い返してもよく演じたなあと思います。
女優さんたちもみなあでやかで美しかった。
宮沢りえさんの安定感。沢尻エリカさんの華やかさ。二階堂ふみちゃんの体当たりっぷり。
太宰治はあまり好きな作家ではなく、映画の太宰も控えめにいってクズだったけど、映画は極上のエンターテイメント。
太宰と坂口安吾、三島由紀夫を読み返してみたくなりました。