ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
永井豪先生の代表作「デビルマン」について勝手に語りつくす「デビルマン夜話」~
今回はアニメ「デビルマン」第1話を語ります。
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あらすじ
地上の人間たちを滅亡させようとたくらむデーモン族。魔王ゼノンの命を受けた先兵・デビルマンは、雪山で父とともに亡くなった少年・不動明の身体に宿り、人間社会にもぐりこむ。
父の友人の牧村夫妻の家に居候することになった明(=デビルマン)。
乱暴者となり、学校の教師やクラスメイトたちにも容赦なく喧嘩を仕掛ける。しかし、牧村家の娘の美樹に対してだけは、なぜか頭が上がらない。
美樹の前ではどうにも力が抜けてしまう自身に戸惑う明だったが、そこへ現れたのがデーモン族の妖獣・ヘンゲ。任務を遂行していないデビルマンを「裏切り者」と咎め、牧村家に襲い掛かるヘンゲに明は…
【愛’s コラム】デビルマンは明に“融合”して愛を知ったのか
子供のころ、少しだけ再放送で見た記憶のあるアニメ「デビルマン」。
人間を滅ぼすためにやってきた悪魔のデビルマンが、身体を借りた不動明の幼なじみの牧村美樹に恋してしまい、美樹を守るためにデーモン族を裏切り、悪に立ち向かっていく。
というのがアニメ版の概要です。
デーモン族の悪の心のまま、学校でも傍若無人に乱暴を働こうとする明。
しかし、美樹に対してだけはどうにも残酷になれない。
もともと、原作ではアモンとの「合体」によってデビルマンになった明。
その名残りなのか、アニメのデビルマンは明の身体を完全にのっとったわけではなく、「融合」であるように感じました。
おそらく、もともとの不動明が少なからず美樹に異性としての愛情を持っていたのかなと。それで、不動明の中にあった美樹への愛情がデビルマンの中にも入り、だからこそ、彼は美樹に対する気持ちの正体がわからずに相当戸惑う。
そんな自分の動揺をデビルマン=明自身が理解できずに混乱していて、ただ、その中で美樹は自分にとって守りたい存在だということだけはわかっていて、そのためなら、同族を敵に回しても構わないと思う。
デビルマンは不動明の中の美樹への愛情とコンタクトした。
さらにデビルマン自身が美樹に対して愛情を抱いてしまった。
それは、デーモン族のデビルマンがおそらく初めて知ったに違いない、己(おのれ)以外の存在を守りたいと思う“愛”
もともと、原作は単純に善・悪とはかりきれない深いストーリーになっている「デビルマン」。
アニメは原作と作風が異なり、デビルマンは悪から正義に寝返るヒーローという立ち位置になってはいますが、けっしてそこを単純に悪→正義に変換わけではなく、デビルマン自身の中に芽生えた“愛”から描き始めているところが、かなり興味深かったです。
正義か悪は知らない。ただ、知っているのは美樹を守らないといけないこと。
それが、デビルマン=明の決意であり、彼の戦いはここから始まったのです。
今回のツッコミどころ
ええ、本編じゃなくて、あの有名なオープニングテーマ。
「デビルチョップはパンチ力(「デビルマンのうた」作詞/阿久悠 作曲 /三沢郷 より)
チョップはパンチじゃなくね?
ってどうにも思っちゃうよねえ。
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