ごきげんよう、ライターの愛(@ai_writer)です。
永井豪先生の代表作「デビルマン」について勝手に語りつくす「デビルマン夜話」~
今夜はアニメ「デビルマン」第3話を語ります。
TVアニメ第3話「妖獣ゲルゲ」あらすじ
デビルマンを「裏切者」と悟ったゼノンは、彼を抹殺すべく妖獣ゲルゲを人間界に送り込む。
美樹への好意をうまく表せず、目下嫌われ中の明。そこへゲルゲが近づき「夜明けまでに美樹を殺す」と宣言。美樹を守るべく、彼女が嫌がるのもお構いなしにボディガードとして夜通しつきまとう明だったが…
【愛さんの感想】悪魔の恋は不器用なストーカー?
前回のシレーヌとの一件で、デビルマンが「裏切り者」と確信したゼノン。今回はゲルゲにはっきりと「抹殺せよ」と命じています。
今回、ゲルゲの前で美樹に恋していることを自ら認めた明。
第3話にして「恋をする」という感覚がやっとわかってきた…というところでしょうか。
とはいえ、彼自身は、別に人間の味方になったわけではないんですよね。
美樹に嫌われるから、美樹が悲しむから人間に手を出すのをやめただけ。
だから、根っこのところには、まだ悪魔の魂は全然残っている。
ゲルゲが起こした事故で多くの人が犠牲になっても、さして悲しむことなくドライな目線。
そして、人間らしい好意の伝えかたも全然わかっていません。
美樹への好意を示すため、明のとった方法は、美樹を見ていた男子たちをやっつけること。
もちろん、美樹はこんなことで喜ぶわけがなく、怒ります。
その後、ゲルゲから「美樹から目を離したら殺す」といわれた明は、徹夜で美樹を守ろうと決意。
結果、家の中でひたすら美樹に付きまといます。
好きな女の子を見ている別の男子をやっつけようとする。
彼女を守るためにつきまとう。
この彼の一連の行動、今でいえば、まんまストーカーですよね。
美樹が戸惑い、嫌がるのは当然ちゃ当然。
つきまとうのはゲルゲの予告があったのでまあ仕方がないとしても、男の子たちに喧嘩を売るのはいただけない。
美樹に好意を伝えたいなら、「美樹ちゃんが死んだら、悲しい」って一言正直にいえばいいのに。しかし、彼はそれが今回できなかった。
そういう素直な表現は、もとからの人間でもなかなかできないものですから、悪魔である彼には到底思いつかない、難しいことなのかもしれません。
人間の愛情表現がどんなものか、まだまだわかっていないらしい明=デビルマン。それだけに彼の愛情表現は、どうにも不器用です。
今回の敵・ゲルゲは、前回のシレーヌに比べると印象は全然薄いですが、街中の映画ポスターなどに扮して挑発してきたりと、なかなか巧妙。
美樹を殺すとわざわざ宣言したのも、デビルマンの力を弱くするために仕掛けた罠。つきまとった結果、怒った美樹に殴られひっかき傷を作ってしまいますが、これこそがゲルゲの狙いだったわけで。
正直、ゲルゲのたくらみの全貌がわかったときは「せこ!」と思っちゃいましたけどね。
デビルマンはやはり、デーモン族の中でも強者として恐れられている設定なんでしょうね。だからこそ、刺客たちはまともにやりあったら勝てないから、罠を仕掛けて彼の力を弱くしたうえで、手を下そうとする。
ただ、今回もデビルマンのほうが一枚上手でした。
戦いが終わった後、明と美樹のシーンがありませんでしたが、明くん、美樹の誤解は解いたんだろうか。まあ、でも二人は仲直りしているんでしょうね。きっと。
今回のツッコミどころ
今回、わりとデビルマンを追い詰めたゲルゲですが、結局勝てませんでした。
その敗因は、デビルマンがなめくじ妖獣であるゲルゲの弱点=塩を見抜いていたこと。
デビルマンは、ゲルゲを塩水である海の中へと引きずり込んで倒します。
しかし、ゲルゲがナメクジだって、いったいいつどこでわかったんだろうね。
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